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タイトル名 |
グリーンランド -地球最後の2日間- |
レビュワー |
空耳さん |
点数 |
3点 |
投稿日時 |
2022-09-28 09:58:07 |
変更日時 |
2022-09-28 09:58:07 |
レビュー内容 |
うーん。いろいろおかしな点があって怖さが半減してしまった。人々が暴れ出したり利己的な行動に出るのは「ウォーキングデッド」みたいな感じでいいんだがたとえば子供の病歴をあっさり打ち明けてしまうのは余りにも不用心だと思われたし、安易に家族が離れてしまうのもあんな極限状態で軽すぎる行動だなと思われた(息子を奪われたのは仕方ないが)。ところどころで善意の塊のような「優しすぎる」人物が存在しているのも「ウォーキングデッド」的な世界観をぶち壊すだけだし緊張感をも壊してしまう(「私の家族は選ばれていません」という冷淡な軍人はよかった)。さらに何より一番違和感があったのはヘルシンキだのなんだのと世界各地にシェルターが結局点在していたことで、何もグリーンランドだけじゃなかったのかと気付かされること。西欧吹っ飛んだんじゃないの? それにシェルターでの9ヶ月間だって「ウォーキングデッド」的な展開なら何事もなく平穏に避難生活を送れるわけがないのであって、閉塞感やら減る一方の食料や男女の争い奪い合いとかで苛烈な争いが起きていて死者もたくさん出ていてもいいはずなのに全く何事もなかったかのように「9ヶ月後」がすぐにやってきて、しかも「恐竜を絶滅させた隕石よりすさまじい」隕石が襲ったというのに地上の嵐はすっかり去りました、陽光も差していてさぁもう安全ですみたいな感じになるのも奇妙(せめて地球の人口がどれぐらい減ったのかぐらい伝えてもいい)でしかない。避難するまでが物凄く長い映画だが、逆にさっさと避難してその避難所での9ヶ月が本当の地獄でしたみたいな感じの描き方の方が面白かったんじゃないかと思わせる。 |
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