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タイトル名 |
この世界の片隅に(2016) |
レビュワー |
banzさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2017-01-17 21:45:06 |
変更日時 |
2017-01-17 21:45:06 |
レビュー内容 |
このような人間が現実に存在するだろうかと思えるほど、すずの性格は柔和で温厚だ。 決して裕福な暮らしではないが、彼女が感じているのは幸福感しかないように思える。 映画の中ではあるが、すずさんに出会えてよかった。
原作未読でもあり、テンポの速さに時折「???」となるところはあった。リンとの出会いのシーンもやや唐突さを感じる。 すずの描いた絵が背景とオーバーラップしたりする表現手法は単調になりがちな田舎の光景をドラマティックに変化させる。 必要以上に書き過ぎず原作の雰囲気を壊さぬまま映画化したというのは実はとても大変な仕事ではなかったか。
戦争を体験してない世代が言っても説得力はないが、平和であり物質的に恵まれている現代の人々が当時の人々より幸せであると言い切れるだろうか。 すずの笑顔を見るたびそのような思いに駆られる。 |
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