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タイトル名 |
スラムドッグ$ミリオネア |
レビュワー |
ジンロクさん |
点数 |
10点 |
投稿日時 |
2010-04-26 22:24:01 |
変更日時 |
2010-04-29 16:16:21 |
レビュー内容 |
謎解き系の映画だと思ったら純愛映画じゃないですか。それも、とびっきりストレートな。 賞金は逃したけど彼女は手に入れる「愛があればいいんだよ」的な筋書きもあったかもしれない。むしろ映画的にはそちらのほうが王道か。 なぜそうしなかったのか。その答えはラストのダンスにあると思う。 最後の口付けからダンスへの流れが抜群に良かった。 ダンスでは、配役から一転して俳優さんたちの素の表情が見てとれる。全ては虚構であったのだ。どう、この映画を楽しんでもらえたかい?そう言ってるようにも見えた。だったら賞金も手に入れて、彼女も手に入れて、さあ皆で踊ろう―――これでいいのだ。 それにしても、もしアメリカが舞台だったらえらく陳腐な出来だったろうなあ。 インドの風情はカラフルだし、映画の音楽も素晴らしい。飽きさせない。 途上国で人々が経済の発展をものすごいスピードで追い求める中で、少年は愛を追い続けた。この逆行感が、シンプルな愛を浮かび上がらせる。 私はドキドキしっぱなしであった。「幼馴染との再会」設定に弱いというのもある(笑)。 危ういインドの世情、賞金の跳ね上がるクイズ番組、終始緊張感のある展開。 よく吊り橋で愛の告白をすると(高所によるドキドキ感が相まって)成功しやすいと言うが、この映画のもたらす高揚感はそれに近いものがあるかもしれない。 もしかして主人公は吊り橋効果を意図的に利用したのか? だとしたら相当なやり手だが・・・いやいや、この映画に言わせれば運命がそれをさせたということだろう。 |
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