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タイトル名 |
人間椅子(2006) |
レビュワー |
民朗さん |
点数 |
4点 |
投稿日時 |
2010-10-05 01:08:43 |
変更日時 |
2010-10-05 01:10:46 |
レビュー内容 |
数ある乱歩作品の中でも、ひと際耽美的な印象が強い作品『人間椅子』。本来は一人の男による独白のみで構成される短編小説です。その舞台を現代に移し、ストーリーは大きく脚色し作家とゴーストライターのお話しにした事は、映画化するにあたって妥当であると思います。物語もそれなりに楽しめました。問題は作り手の器量が明らかに足りてるとは思えない点でしょうか。どーも乱歩作品独特の変態的な世界を作ろうと腐心している事は分かるのですが、どれも中途半端で終わっているのが勿体無い。宮地真緒の蒐集癖や、小沢真珠のサディズム、そして小説では綿密に描かれていた人間椅子の常人では感じられない悦楽。これらがどうも描き切れていない様に感じられました。 |
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