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タイトル名 |
眠狂四郎 女地獄 |
レビュワー |
S&Sさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2020-08-01 19:45:03 |
変更日時 |
2020-08-01 19:45:03 |
レビュー内容 |
シリーズ10作目にして初のダブル敵役、竹光侍の伊藤雄之助はちょっと微妙だけど田村高廣は初めて円月殺法をかわす偉業を成し遂げて、つまり田村がここまでのところシリーズ最強の敵ということになります。しかも田村を仕留めたのは小沢栄太郎の放った銃弾、けっきょく狂四郎との雌雄は決せられなかった結末は憎いですね。もっともチャンバラよりも伊藤雄之助のとぼけた演技に雷蔵も田村もイイとこ持ってかれた感は強かったですけど。ストーリーはお家騒動で争う城代家老ふたりと、その騒動によくわからないうちに巻き込まれると言うか首を突っ込む狂四郎という展開。お約束の敵方からのハニートラップ攻勢は健在で、もちろん「女は抱くもの」がモットーの狂四郎ですから愉しんでからの返り討ち、それにしても女の肌に触れただけで男の有無が判ってしまう狂四郎、ここまで来るとほとんど超能力です(笑)。高田美和以外の女性キャラはやはり定石通りにみんな死んでしまうのですが、やはりこのお姫様は良く考えると怖い。虫も殺さぬお上品さですが、藩の乗っ取りを図る二家老の対立を煽り抗争させて自滅させる作戦だったとも取れます。もちろん脚本家にはそんな凝った意図は毛頭なかったかもしれませんけど。けっきょく狂四郎は悪家老も二剣客も討取らず斬ったのは雑魚ばかり、徹底的に傍観者だったという珍しい一編でした。 |
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