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タイトル名 |
ジュラシック・パーク |
レビュワー |
S&Sさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2014-04-04 20:56:14 |
変更日時 |
2014-04-04 20:56:14 |
レビュー内容 |
思えば90年代はスピルバーグがもっとも油が乗っていた黄金時代だったですよね。本作に『シンドラーのリスト』『プライベート・ライアン』と映画史を変える業績を残し、この10年間でオスカー監督賞を2度も受賞するという偉業を成し遂げたんですから。またこの頃の彼は映画表現の革新にどん欲にチャレンジしていて、現在のCG全盛は『ジュラシック・パーク』の成功が扉を開けたのは間違いないところでしょう。やりたいことをやり尽くしたのかもしれませんが、21世紀になってからのスピルバーグはどうも保守的になってきた感じがするのは気になるところです。 「男の子はみんな恐竜ファン」というのが私の勝手な持論ですが、この映画を初めて観たときには30年ぶりに眠っていた恐竜熱が甦りましたよ。“恐竜は温血動物だった”なんていう学説は耳にしてましたが、こうやってリアルに動き回る映像を見ると説得力があります。あのピンと張った尻尾こそが私たちの教えられていた恐竜像を粉々に打ち砕いてくれました。島で初めて恐竜に出会ったときのサム・ニールとローラ・ダーンの子供に帰った様な表情はもう最高です。映画を観ているかつての男の子たちも、きっと同じ様な眼をしてたんだろうなと思います。 この映画のちょっと残念なところは、科学者三人の描き方が類型的でちょっと薄っぺらなところですかな。サム・ニールの子供嫌いなんかもいかにも作りものですっていう感じのキャラで、彼らのバックボーンなどをもっと掘り下げて欲しかったところです。もっともこの子供嫌いというのは、スピルバーグの本性を投影させているのじゃないかと思いますが(笑)。 |
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