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タイトル名 |
007/ゴールドフィンガー |
レビュワー |
S&Sさん |
点数 |
5点 |
投稿日時 |
2017-07-26 19:57:09 |
変更日時 |
2017-07-26 19:57:09 |
レビュー内容 |
オープニング、なんとジェームズ・ボンドがアヒルのデコイを頭にくっつけて水中から登場。よくこんなこと監督はやらせたもんだよ、と呆れますが第三作からはいよいよ007も洒落っ気要素が強くなってきます。 007シリーズの突っ込みどころといえば何をやりたいのか意味不明な悪ボスたちの存在ですが、ゴールドフィンガー氏もかなりのもんです。ぶっちゃけ単なる金持ちのデブ親父というわけですが、カードやゴルフで真剣にインチキするなど、器の小ささが情けない。でもミニマムではセコい煩悩のかたまりのくせに、悪の本業ではフォートノックスの合衆国金保管所に核爆弾を仕掛けるんですから訳が判りません。この作戦、要は「世界最大の金保管庫が放射能に汚染されて実質的に無価値になれば、自分の持っている金が暴騰して大儲けができる」という、これまたしごく下世話な動機です。でもこれってよく考えなくても、突っ込みどころが満載なおバカ作戦なんですよね。だいたい、あんな頑丈な保管庫の中でたとえ超小型といえども核爆弾を破裂させれば、ほとんどの金が蒸発しちゃって放射能汚染どころの騒ぎではないでしょう。そして世界経済のシステムは破壊されて確実に大混乱になりますから、実業家であるゴールドフィンガー氏にはデメリットしかないでしょう。まあこれは原作に問題があるわけで、考えるとイアン・フレミングの007は結構なおバカ小説だと言えるでしょう。 そしてこの映画ではジェームズ・ボンドがびっくりするほど活躍しないんですよね。伏線なのかと思いきやボンドは最後までゴールドフィンガーに捕まったままだし、唯一の功績はオッドジョブを感電死させたことぐらいです。どうやってゴールドフィンガーの作戦をボンドは仲間に知らせたんだろうと不思議に思っていたら、なんとボンドに男に目覚めさせられたプッシー・ガロアが寝返って通報した(それも説明セリフだけで済ますという横着な撮り方です)という驚愕のオチでした。なるほど、大活躍していたのはボンドの下半身だったわけですね(笑)。 |
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