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タイトル名 |
燃えよドラゴン |
レビュワー |
S&Sさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2019-01-21 21:49:08 |
変更日時 |
2019-01-21 21:49:08 |
レビュー内容 |
これが公開された時に日本全国の小中学生へ与えた衝撃というか影響は、今の若者には想像もつかないでしょう。この新しいヒーローの登場が世界に衝撃を与えたとき、本人はすでに早世していたというのもまたドラマチックじゃないですか。当時の中学生たちを魅了したのがそれまで誰も存在すら知らなかったヌンチャクという武具で、たちまちそのおもちゃ版が爆発的なヒット商品になりました。あのブルース・リーのヌンチャクさばきにあこがれて自分も含めてみんな夢中で練習しましたが、たとえおもちゃであろうとも中坊に扱える代物じゃございません。あれは失敗して頭や背中に当たるとおもちゃでも物凄く痛いんです、たちまち学校に持ち込み禁止になりました。でもブルース・リーも映画の中でヌンチャク振り回してたのはほんの数十秒でしたね(笑)。 史上もっとも影響を与えたB級映画は、間違いなく『燃えよドラゴン』です。映画自体は典型的なB級で、ちょっと垢ぬけた香港カンフー映画以外の何物でもありません。でもブルース・リーの研ぎ澄まされた肉体美と怪鳥のようなカンフー、そしてもう顔芸としか言いようのない表情には一撃で魅了されてしまいます。意外と敵ボスが弱かった、なんて細かいこと気にしてたらあきまへん。ジョン・サクソンやほかの武芸者とリーはなんの関係がないという雑なストーリーテリングはどうなの?なんて突っ込みを入れたら罰があたります。そしてこの映画の(今となっては)凄いところは、無名時代のジャッキー・チェンやサモ・ハン・キンポーやユン・ピョウといった大スターたちがエキストラに近い役で出演しているところです。おかげで毎回観るたびに「○○をさがせ」と遊ぶことができます。 映画史上もっとも早世が惜しまれる俳優は、やはりブルース・リーじゃないでしょうか。 |
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