|
タイトル名 |
ひとりぼっちの青春 |
レビュワー |
S&Sさん |
点数 |
9点 |
投稿日時 |
2009-04-02 21:26:34 |
変更日時 |
2009-04-02 21:26:34 |
レビュー内容 |
70年代以降大作メロドラマを作るシドニー・ポラックがこんな異色作を撮っていたとは驚きですが、本作は間違いなく彼のベストフィルムです。でも、公開時にこの映画を観たら、きっとトラウマになったと思います。大恐慌時代のアメリカが舞台ですから、参加者には食べ物は確保できるという利点がありますけど、1か月以上続くダンスマラソンなんて想像を絶しています。すごい話です。参加者はダンスをしながら(みんな疲労困憊して体をゆすっているだけですが)バンド演奏、司会者付きで、自分たちの人生を観客に見せているような感覚におちいります。そしてレッド・バトンズは心臓発作で死んでしまうは、スザンナ・ヨークは発狂するは、最後にはジェーン・フォンダは自殺(?)してしまいますが、それでも競技は決着がつかずダンスマラソンは続くのです。“They Shoot Horses Don't They?(廃馬は射ち殺すんでしょ?)”は、マイケル・サラザンが最後に言うセリフですが、現在の社会情勢に通じるものがありませんか。悲しいことに、本作で名演技を見せてオスカーをとったギグ・ヤングは、その後史上唯一の自殺したオスカー受賞俳優になりました。 |
|
S&S さんの 最近のクチコミ・感想
ひとりぼっちの青春のレビュー一覧を見る
|