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タイトル名 |
スピード(1994) |
レビュワー |
S&Sさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2015-07-18 23:21:26 |
変更日時 |
2015-07-19 02:31:03 |
レビュー内容 |
「もっとも純粋なノン・ストップ・アクション映画は?」と人に聞かれれば、私は迷わず『スピード』だと答えるでしょう。ひたすら暴走バスをメインにした脚本は潔いまでにシンプルで、キアヌ・リーブスやサンドラ・ブロックを始めとするメイン・キャラクターたちの私生活などはいっさい無視されています。アクション映画にはご都合主義的な展開や脚本の穴が大なり小なり存在するものですが、優れたアクション映画になればなるほどそれが気にならなくなってくるものです。もちろんこの映画で最大の穴は単独犯のくせにあれだけ手の込んだ爆破プランを仕掛けることが出来る犯人ですけど、そこはデニス・ホッパーを起用して大成功じゃないでしょうか。この頃は映画にCGが使われる様になった初期ですけど、いっさいCGに頼らず実物バスを暴走させ旅客機に突っ込ませて大爆発させるという撮影が遂行された最後の映画だったんじゃないかな。最後は地下鉄車輌がチャイニーズ・シアターの前の路上に飛び出し、良くこんな撮影が許可されたもんだと感心させられました。もっともこの地下鉄シークエンスは脱線シーンがミニチュア特撮がもろバレなうえ、映画の構成を崩す蛇足なシークエンスだった思いますけどね。そう言えばデニス・ホッパーが首を吹っ飛ばされた最期の後で、キアヌが言う「俺の方が背が高くなった」と言うセリフは、彼の自虐ネタかと思うぐらい可笑しかったです。 |
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