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タイトル名 |
ビートルジュース |
レビュワー |
S&Sさん |
点数 |
6点 |
投稿日時 |
2025-03-25 23:10:41 |
変更日時 |
2025-03-25 23:10:41 |
レビュー内容 |
ティム・バートンの最初期の作品ですが、ある意味でバートンの世界観が彼のフィルモグラフィ中でもっとも色濃いんじゃないかと思います。でもWikiによるとそもそもはマイケル・マクダウェルが書いたオリジナル脚本が製作のきっかけで、脚本自体にはバートンは関わっていないみたいです。でもビートルジュースやゴーストたちの造形や見せ方には彼のアイデアが詰まっていて、これでバートンの世界観が確立したんじゃないかと思います。よく考えると幸福なカップルが事故で死んでしまってその後に幽霊になって自宅だった家の住人を追い出そうとする、まるでニコール・キッドマンの『アザーズ』の同じおどろおどろしいプロットなんだけど、これをブラックユーモアでここまで奇天烈なストーリーにしちゃったところがバートンの非凡なところです。生前のアダムがなぜか造っていた町のジオラマが、ビートルジュースが蘇る異世界と繋がっているという不思議な世界観は、バートンらしくて好きです。尺のほぼ半分過ぎまで実は登場しなかったマイケル・キートンの怪演がまた強烈で、セリフのほとんどがキートンのアドリブだったそうでこれにはびっくりします。ウィノナ・ライダーのゴス趣味娘も、その後の彼女のパブリックイメージを確立させたんじゃないかと思います。自分にいちばんのツボだったのは、エビのディナーでのバナナ・ボート・ソングのシークエンスで、何度観てもほんと笑ってしまいます。この映画はスタンダードになってその後アニメやミュージカル舞台にもなりましたが、いちばん驚くのは36年も経ってからティム・バートンが続編を撮ったことでしょう。マイケル・キートンやウィノナ・ライダーなどのオリジナルキャストというのも凄いですが、さすがにジェフリー・ジョーンズは出演できなかったみたいですけどね(笑)。 |
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