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眼下の敵 - S&Sさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 眼下の敵
レビュワー S&Sさん
点数 7点
投稿日時 2025-03-13 22:37:05
変更日時 2025-03-13 22:37:05
レビュー内容
『Uボート』が世に出るまで、潜水艦映画の最高傑作と目されていた作品かな。単純な戦闘ではなく、潜水艦戦の特徴である心理的な駆け引きを重視した初めての映画だと言えます。それにしてもつくづく思い知らされるのは、潜水艦戦における欧米人のしつこさとねちっこさです。実戦でも12時間以上Uボートが駆逐艦に追い回されて撃沈されたという実例もあり、熱くなり易いが冷めるのはやい日本人には到底向いているとは言い難い戦いですよ。 50年代のハリウッド戦争映画としては珍しい部類の、まったく女性が登場しない漢くさい映画です。駆逐艦ヘインズは実際に当時まだ現役だった二次大戦当時の艦を使って撮影されており、とくに爆雷投下のシーンの迫力はかなりのもので、あそこまで高く水柱が上がるものだとは知りませんでした。半面セットで撮影されたUボート艦内は実物よりも広くて妙に綺麗で実感に乏しいところが難点、後年の『Uボート』のごみごみした閉所恐怖症には耐え難い狭さと比べて見れば一目瞭然です。あと艦内に専属コックみたいなキャラがいたのもヘンで、第二次大戦のどこの国の潜水艦でもそんな人員を置く余裕はなかったと思いますよ。ラストの展開はなんか綺麗ごとの様な感じでちょっとピンと来ないのですが、やっぱこういう幕の閉め方じゃないとすっきりしませんよね。クルト・ユルゲンスは本作がこれがハリウッド映画初出演ですが、これ以降ドイツ軍人と言えばこの人、って感じの欠かせない存在になってゆきます。彼とロバート・ミッチャムはその後『史上最大の作戦』にともに出演しますけど、まあこれはシークエンスは別で絡みはなく共演とは言い難いかな。 ナチス体制に反感を持つ艦長・艦長とは友人同士のような関係の部下NO,2の存在・コチコチのナチス信奉者の若い士官・艦内でレコードをかけての大合唱・緊張に耐えられなくなった兵が一時的に錯乱する、実はこれらの要素は『Uボート』で形を多少変えてそっくり再現されているんですよ。『Uボート』は原作小説も含めて本作の影響をかなり受けていることに気づいた次第です。
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