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タイトル名 |
ブリッジ・オブ・スパイ |
レビュワー |
S&Sさん |
点数 |
6点 |
投稿日時 |
2017-04-21 21:59:44 |
変更日時 |
2017-04-21 21:59:44 |
レビュー内容 |
うーん、スピルバーグ&トム・ハンクスのコンビにしてはかなり平凡な出来の映画としか言いようがないんです。史実を淡々と追ったストーリーですけど、コーエン兄弟が参加したとは思えないひねりの脚本じゃないでしょうか。ハンクスが、事故の対象者を限定させて会社の利益を守っていた損保専門の弁護士なのにスパイ交換とは無関係の学生の釈放を東独と交渉することになる皮肉や、あまりに違いすぎるソ連と米国のスパイ容疑者に対する扱いなど、ストーリーテリング上の工夫は確かにうかがえますけどね。考えてみるとスパイ交換は米ソの政府が決めたことで、コートを盗まれたり東独の警察に一晩泊められたリの苦労はあったとしても、ハンクスがベルリンでしたことは単なる政府・CIAの代理人(あくまでパワーズの釈放に限ってですけど)としか見えなくて、彼の交渉術のどこが優れていたのかは判りにくかったです。でもオスカーを受賞したマーク・ライランスの演技だけは確かに良かったと言えます。彼の淡々として全編にわたって表情を変えない演技は、顔が似ているというわけじゃないけどなぜか國村準が思い出されてしょうがなかったです。 |
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