みんなのシネマレビュー
ブラックボード 戦火を生きて - S&Sさんのレビュー
◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

タイトル名 ブラックボード 戦火を生きて
レビュワー S&Sさん
点数 6点
投稿日時 2017-03-26 21:50:19
変更日時 2017-03-26 21:50:19
レビュー内容
庶民の眼から観た第二次大戦のドイツの対フランス電撃戦を描いた作品。フランスの農村地帯が舞台なのに、ドイツから逃げてきた共産主義者の父子が主人公という設定です。そこに部隊からはぐれたスコットランド兵も一緒になって仏独英の三か国人が逃避行をするという展開になります。監督は『戦場のアリア』を撮った人で、彼はこの三国の戦争における関わりについてこだわりを持っているみたいですね。ただひたすら英仏海峡沿いのディエップに向かって逃げるだけといういわばロードムービーの様な味わいもあります。あえて血が流れる描写は避けて撮っているし、父と少年の再会をテーマにしたジュブナイル映画だともいえます。まあ父子が奇跡的に際会するくだりはご都合主義全開というか唐突過ぎる気もしますけど。 この仏独戦の時はフランス国内で800万人が故郷を離れて避難したそうですが、避難民の群れが道路をふさいで連合軍の移動が困難になり、正直言ってこれがフランスの敗因の一つだったと指摘する歴史家もいます。劇中でも民衆は状況もわからずやみくもに北に向かったわけですが、政府からの避難誘導は全くなかったようで行政の混乱ぶりがうかがえます。結果的には彼らは独軍の進路を超低速で先に進んでいただけだったことになり、草原で背後から現れたドイツ戦車が避難民たちを猛スピードで追い越してゆくシーンが実に印象的です。第一次大戦で4年も持ちこたえたのでまさか1か月でフランスが降伏するとは夢にも思ってなかったのは無理もありません。独軍は後の独ソ戦とは違ってこの時は住民虐殺などの蛮行は犯していないので、逃げなかった方が民間人の被害は少なかったんじゃないでしょうか。その点スターリンは独ソ戦では住民の避難を決して許さなかったそうで、驚くほど冷酷な方策ですが純軍事的にはこれが正解だったんでしょうね。でもこんな非道な決定をくだせる指導者は、歴史的にも珍しい存在なんじゃないですか。
S&S さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-06-07グレイトフルデッド64.75点
2024-06-04マッド・ハイジ55.66点
2024-06-01皆殺しの天使97.60点
2024-05-30ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー67.00点
2024-05-27日本海大海戦76.28点
2024-05-24マッシブ・タレント56.00点
2024-05-21MEG ザ・モンスターズ234.54点
2024-05-18アポカリプト76.76点
2024-05-15決戦は日曜日87.83点
2024-05-12軍用列車45.00点
ブラックボード 戦火を生きてのレビュー一覧を見る


Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS