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タイトル名 |
マルタの鷹(1941) |
レビュワー |
S&Sさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2013-07-25 23:25:04 |
変更日時 |
2013-07-25 23:25:04 |
レビュー内容 |
S・スペードを取り巻く男も女も誰もがウソをついているのかホントのことを言っているのか、超高速のストーリー展開もあってさっぱり判らんと言うのがこの映画の持ち味なんです。フィルム・ノアールはこの映画から始まったと言われるだけあって、その後のハード・ボイルド映画に多大な影響を与えたことも確かなんです。でもストーリーや判りにくいプロットなんてどうでもいい、始めから終りまでH・ボガートを堪能するのがお奨めの鑑賞法です。とにかくこの映画のボギーは喋る喋る、セリフを覚えるのが大変だったろうなと感心します。登場人物の喋りでストーリーを展開させるというフィルム・ノアールに特有の作劇法は、たぶんこの作品が後の映画に与えた悪影響だったんじゃないかと思います。 ラスト、M・アスターの乗ったエレベーターの格子扉が刑務所暮らしのメタファーになっていたりして、セリフだけでなく映像面でもJ・ヒューストンの才気を感じさせられるところが随所にありました。 |
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