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タイトル名 |
デモン・シード |
レビュワー |
S&Sさん |
点数 |
5点 |
投稿日時 |
2019-10-27 22:18:29 |
変更日時 |
2019-10-27 22:18:29 |
レビュー内容 |
最近ではすっかり現実的なお話しになってきたAI・人工知能ものは『2001年宇宙の旅』を持ち出すまでもなく昔からSF映画の格好のネタでしたが、その中でもこの映画に登場する人工知能プロテウスが突拍子なさでは№1でしょう。なんせ無機物のマシーンであるくせに、人間の女に自分の子供を産ませようとするんですから!このプロットはもちろん知ってましたが今まで観る機会がなかった私、下世話ながら一番の関心は「人工知能がどうやってエッチをするの?」ってことでした(笑)。なんせ胎ます相手があの『赤い影』のジュリー・クリスティーですからね、そりゃ期待しますよ。ところがそこは見事に期待外れ、最大の疑問の「精子はどうするの?」も端末さえあれば何でもできるプロテウスくんが実験室で精子を作成しちゃうんですから、そりゃあ何でもありです。 しかし自分が今まで観てきたAI・人工知能ものSFの中では、このプロテウスくんがもっとも怖い暴走AIでした。初っ端からストレートな要求を開発した科学者に突き付けてくるのですが、それを重要視しないこの博士がこの映画の最大のツッコミどころであることは間違いなしです。あと70年代の作品なのでケチをつけるのは酷ですけど、プロテウスの思考を表現するビジュアルが陳腐かつシュールなのが痛い。感じから言えば、同時代の『アルタード・ステーツ』の視覚効果の劣化版というとこでしょうか。 ラストのバッド・エンドは観ていて想像の範囲内でしたが、全体にしまりがない演出のせいでかなり損しているなと感じました。この時代なら、ロバート・ワイズあたりが監督していたら傑作になっていたかもしれません。 |
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