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タイトル名 |
イースタン・プロミス |
レビュワー |
クロエさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2009-02-10 14:23:15 |
変更日時 |
2009-02-10 14:50:01 |
レビュー内容 |
評価が高いので期待したが、それほど傑作というほどのものではない。 フレンチ・フィルムノワール、香港ノワールに加え、タランティーノが好きそうな日本の任侠映画が混ざったかのようだ。悪く言えば全てハリボテである。 それらを観たことがない者にとっては斬新かもしれないが、中盤で裏切る床屋のオヤジなんかは、どう見ても「仁義なき戦い」の金子信夫だ。 物語は始めにナオミ・ワッツに感情移入させている。しかし川から上がった死体と運転手が娼婦に金を工面するシーンで、運転手が組織に潜入しているという複線だとわかってしまい、サスペンスの焦点が彼の方にズレてしまう。だからそれから先のナオミ・ワッツに全く危機感がなくなっている。 勢いあるファーストシーンの割には終盤さほど盛り上がらず、情だけに押されてしまう展開に物足りなさを感じる。 鑑賞後に、このクローネンバーグっていう人、どっかで聞いたことあるなぁ…と思ったら、「スキャナーズ」「ヴィデオドローム」「フライ」の監督じゃないですか? この人の映画久しぶりに鑑賞した。編集が上手く、観客を惹き込む独特の雰囲気は過去の作品と全く変わっていない。 これがスコセッシみたいに2時間半くらいだと減点だが、1時間40分で終わるので疲れなくていい。 本作を満足された方に「ギャングスター・ナンバー1」という映画をお勧めしたい。
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