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不意打ち - だみおさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 不意打ち
レビュワー だみおさん
点数 6点
投稿日時 2015-09-30 14:15:04
変更日時 2015-09-30 14:25:10
レビュー内容
子供の頃TVで放送されていたのをほんの少し観て、ずっと気になっていた作品でした。その時テスト勉強で観ることができず、映画のタイトルもわからないまま何十年も経ちました。去年「エレベーター」「閉じこめられる」をはじめいくつかのキーワードで調べて『不意打ち』というタイトルなのを知り、そのDVDが最近発売されたことも知りました。残念ながらその時点でレンタルの情報はなかったのですが、ようやくTSUTAYAの発掘良品のコーナーに並んでいるのを発見して喜んでレンタル。まず冒頭のタイトルクレジットがカッコいいなと思いました。パソコンで手軽に試行錯誤できるわけではない時代の手作りの質感が貴重に思えました。子供の頃に観た時に強烈なインパクトだった毛むくじゃらの男は駆け出しのジェームズ・カーンだったことは下調べの時点で分かったことでしたが『ミザリー』で閉じ込められた作家役のことを思うと、この映画で観る彼の演技に言葉にならない感慨深さを感じました。若い頃のマーロン・ブランドみたいに見えたかと思うと、ときどき山本太郎に見えたり、そういう見え方想像もできなかったので面白かったです。日本とアメリカじゃ家や庭の大きさも物価も「普通」の基準が違うので、はたしてこの物語の舞台となったこの時代のこのお家の裕福度はどの程度なのかがとっても気になりました。あの頃家にエアコンやエレベーターがあるって、どの程度のお金持ちだったのでしょう? 「たんまりお金持ってて何でもやりたい放題なんでしょ」というような前提を持って見るのか、そうでないのか、その辺で物語の見え方のインパクトも違ってきそうな気がしました。目が見えず狼狽えながら仲間にヒステリックに協力を懇願する男の姿と、「私こそモンスターだわ」というオバさんをダブらせるシーンが印象的でした。オバさんはそれほどモンスターなのでしょうか? 息子も「解放されたい。財産分けて。くれなきゃ死んじゃう」って何それでした。この親にしてこの子ってこと? 6人もキャラが交差するわりには(冒頭のみの息子や質屋などなど入れればもっと多数なのに)あまり展開に変化や緩急が乏しく感じました。カーンのタイヤ下敷きはけっこうスゴイ。
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