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タイトル名 |
ワルキューレ |
レビュワー |
果月さん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2012-03-20 16:47:08 |
変更日時 |
2012-03-20 22:46:41 |
レビュー内容 |
この映画は単純なヒーローものではなく善悪をあまり明確に描いていない。映画中の台詞どおり「彼(ヒトラー)以外のドイツ人もいた」の証明ではないだろうか。反乱側の目的は「暗殺」ではなくて「祖国の為」にあった。頭の良い将校ならこの戦争は敗北に終わる事は分かっていただろう。だから「降伏」ではなく「休戦」にしたかったのでは(少しでも国に有利になるように)作戦の失敗は分かっているので、ずっと緊迫しながら画面に見入った。鑑賞後「暗殺に成功しても作戦は失敗したのでは?」と思えてきた。「洗脳」と「服従」が蔓延した当時のドイツ体制をクーデターで覆せなかったのではないか?(「惰性と恐怖」の支配は強力である)出来るのは「敗戦」という破壊だけだったかも?と感じた。感情移入しにくかもしれないが「人間ドラマ的映画」にしなかった事こそ私は評価したい(トム・クルーズの配役は少しでも多くの人に鑑賞させる為かもしれない。でないとこんな地味な映画見ようって人少ないだろうし…;) |
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