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タイトル名 |
2001年宇宙の旅 |
レビュワー |
果月さん |
点数 |
9点 |
投稿日時 |
2008-12-20 15:20:00 |
変更日時 |
2008-12-20 15:20:00 |
レビュー内容 |
これはストーリーのあるSF映画ではなく、「人はどこから生まれ、どこへ行くのか」という人間にとっての永遠のテーマを描きだした哲学的映画なのだと思う。生命の源だから宇宙が舞台になっているのでしょう。通常のSF映画とは切り離して方が理解しやすいのではないでしょうか。 子供の頃に初観賞した時はとにかくHALが怖かったです。そしてラストの難解さが強烈に印象に残っておりました。赤ん坊が出てくるのに、ちっとも「希望」的じゃないのも; それもその筈で、監督の解釈だと最後の赤ん坊は、ボウマン船長がゲートを通って進化した「グレートサタン」だという事をちらりと聞きました。 猿が道具を持って殺しを(破壊)行う。人はどう進化しても破壊するしか出来ない生き物なのか?だが、破壊は「悪」なのか?破壊があるから創造があるのではないか?では、創造があるなら破壊は許されるのか? そもそも「生命」に「悪」と「善」の定義などないのではないか? そういった生命の謎を哲学的に問題定義して魅せてくれている映画なのだと私は解釈しています。観賞年齢によって、これほど印象の変わる映画もそうないと思います。 |
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