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タイトル名 |
ノーカントリー |
レビュワー |
おーるさん |
点数 |
9点 |
投稿日時 |
2009-04-20 00:40:11 |
変更日時 |
2009-12-03 07:43:53 |
レビュー内容 |
エンディングには少し物足りなさを感じたが、逆に過剰な演出をしないことで、現実感が高まっていたように感じた。 シガーはおそらく、「死」の象徴なのだろう。 死は人種などに関係無く、人間以外の動物にも(シガーがカラスを撃ったように)、全ての生きるものに平等に訪れる。 シガー自身、「俺はコインの裏表のように生きてきた」と言っているように、彼自身も全てを受け入れ生きるうえで、無感情に、別に殺しを楽しむわけでもなく、殺戮を繰り返す。 家畜を殺す空気銃や、全身黒ずくめの服からも、逃れられない絶対的な「死」を感じ取れた。 ハビエル・バルデムの演技はハマりすぎ。 殺しの演出もリアル。BGMが少なく、静かで暗い世界観も良かった。
とにかくシガーに尽きる。この恐怖感は妙に中毒性があり、何度も観賞してしまった。
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