|
タイトル名 |
惑星ソラリス |
レビュワー |
泳ぐたい焼きさん |
点数 |
10点 |
投稿日時 |
2009-01-31 01:00:54 |
変更日時 |
2009-04-28 23:55:07 |
レビュー内容 |
台詞や登場人物、映像の1つ1つが全て謎掛けのようで、とても神秘的。同時に、リンゴを齧ったり腕を洗う母親や最後の場面の父親に宗教めいたものも感じつつ。ソラリスがつくり出す存在について、ある者は良心の問題として自らを罰し、ある者は単に物質化したもの、客人として扱う。クリスはそこに懺悔や贖罪を負い、魂の救済と安らぎを求めていく。図書室で、ブリューゲルの絵(雪の中の狩人)をじっと見るハリーの目。自然の秘密を暴いていくのが科学だとすれば、「知識は不幸を招く」と呟き、死などの所謂“神の領域”はそのままに秘密裏に伏すべきなのか。思索に富んだ作品でした。 |
|
泳ぐたい焼き さんの 最近のクチコミ・感想
惑星ソラリスのレビュー一覧を見る
|