|
タイトル名 |
ボーダーライン(2015) |
レビュワー |
わんたんさん |
点数 |
9点 |
投稿日時 |
2016-05-07 09:34:53 |
変更日時 |
2016-05-07 09:34:53 |
レビュー内容 |
■本来、こういった麻薬問題を扱うと 話がどんどん大きくなっていって、茫漠としてしまうものだけど 一つの復讐譚に収斂させた脚本がまず良かった。
■しかし、この脚本には致命的な欠点があって、 よく言うと寓話的、悪く言うとマンガ的(こんなんありえるかいってゆう世界)。 ベニチオデルトロが超人化してしまっており、もはやゴルゴ13である。 ところどころ台詞もクサイ。
■ところが、この脚本に、この監督がうってつけなのである。 ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督は、これまでの作品でも いわゆる寓話的な物語を現実世界にフィットさせて撮ってきた。 脚本が監督好み、得意に合っていたと思う。
遠景から近寄ってからの、カットバック多用において、 映像の捉え方、切り抜き方が良い!絵画的な切抜き方?(一枚で見ても映える) リアリティーとファンタジーの絶妙なミックスは、この監督の特徴だと思う。
■唯一の不満を挙げると、最後のベニチオデルトロと女主人公の邂逅シーンが不要だと思う。 続編へのブリッジなのかな? |
|
わんたん さんの 最近のクチコミ・感想
ボーダーライン(2015)のレビュー一覧を見る
|