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タイトル名 |
真昼の決闘 |
レビュワー |
nobo7さん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2011-09-12 02:22:28 |
変更日時 |
2011-09-12 02:22:28 |
レビュー内容 |
子供の頃から有名だった映画なのに、今まで一度も見たことがなかった。ちょっとクールな西部劇程度の認識しかなく、単純な勧善懲悪、ヒーロー物のアクション娯楽映画だと思っていたのだが、全く違った。いい意味で裏切られた。
かなり、奥の深いテーマを持った社会劇であり、人間劇である。西部開拓時代のアメリカの社会を借りて、小さなコミュニティーに対して人それぞれの関わり方、価値観の多様さをしっかり凝縮して描写している。
ベースとしてアメリカ的考え方があることは確かだが、絶対的なヒーロは存在せず、正解を押し付けてこない。背景を日本の昔の村社会に置き換えても同じような作品が作れそうである。
途中のシーンであった牧師の「殺すなと言いながら、金を払って他人にやってもらっている」的な発言は、非常に奥が深く考えさせられてしまう。
ラストでストーリー的に事件は見事に解決しているのだが、登場人物の心の中はハッピーエンドではない。かなり深い映画である。
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