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タイトル名 |
私の頭の中の消しゴム |
レビュワー |
rhforeverさん |
点数 |
6点 |
投稿日時 |
2010-01-25 11:19:58 |
変更日時 |
2020-09-21 18:09:06 |
レビュー内容 |
主人公の暴力性がすごくひっかかりました。皆さんご指摘の妻の昔の不倫相手の場合もそうですけど(あの男もかなりずうずうしい面もありましたが)、もう一つ。 冒頭に近い部分で、ひったくり犯を捕まえるシーンですが、あれひとつ間違えたら死んでますよ。なのにごく軽い感じでふっとばし、周りも別に気にしない。 犯罪者とかそういう設定の人間が暴力的なのは日本映画でもよくあることですけれど、 ラブ・ストーリーの主人公が、ごくごく気軽に暴力に訴える点、他の韓国映画でも感じることですが、こういう暴力性ってちょっと日本人にはひっかかりがちでは。 ただ、そういういろんな点にひっかかりつつも、泣いちゃったんだなw。ラストシーンのコンビニ。もうあの看板を見ただけで目頭が熱くなり、中に彼女の家族がいた瞬間ドバーっと。w あと、ソン・イェジンさんもすごく綺麗で。もう少し早く出あっていたら猛烈なファンになっていたかもしれません。 (少し、蛇足かもしれませんが、韓国の国柄について。韓国ではごく最近まで(塚、ある意味現在でも)人びとの意識を儒教が縛っていました。儒教の考え方からすると、肉体労働はものすごく下劣なもので、決して君子がするべきものではないとされてきました。そういった面を考慮にいれれば、建築現場の人びとの仕事の適当さ、いい加減さが理解しやすいと思います。自分の仕事に誇りを持たない人びとに職業道徳が生まれる筈がありませんから。そういった点で主人公は極めて韓国人としては例外的な存在ですね)
前回書いたのが2010年で、書いてる内容を観ると、父親の認知症が全く発症してなかったころなんだなと、しみじみ懐かしく思う。 今回、この映画、特に後半部分を観てひたすら思った感想が「うらやましい」の一言につきる。 本当に、毎日毎晩問題行動をされて自分も、母親も限界ぎりぎりな状態なのに、経済的な事情で施設にもいれれない現状から見れば、実家が金持ちで、綺麗な記憶を残したまま完全看護の施設に入れれることがどれだけ幸せなことか。 まあ、以前自分が好きな 白血病患者が登場する映画をリアリティの面でぼろくそに批判されて腹が立ったことを考えると、 病気をとりあつかった映画って、その病気に実際にかかわってる人間は観ない方がいいかもしれない。 ただ、若年性の認知症と老人の認知症とひとくくりにされるけど、別物じゃないかという気もする。老人はそもそも自分が認知症であること、それ以前におかしな状態であることを 「認知」できない。それが認知症の認知症たるゆえんで。 |
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