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タイトル名 |
博士の愛した数式 |
レビュワー |
rhforeverさん |
点数 |
5点 |
投稿日時 |
2009-11-12 11:22:42 |
変更日時 |
2009-11-12 11:22:42 |
レビュー内容 |
見てる間、ずっと疑問符が頭の中につきまっとって結局解決できないまま終わりました。 他の人を真似するようで何ですが、 博士の事故直前の記憶をα、事故の後の記憶をβとします。 事故の後、意識を取り戻した博士は、一日を過ごした後、眠る直前の80分分の記憶は新たに付け加わった状態、すなわちα+β(眠る前80分の記憶)で眠ります。 しかし、その次の日はどうでしょうか? βは全く消え去り、αの記憶だけ持って目覚めるわけです。 ということは、博士の主観で考えれば、毎朝、毎朝、事故で意識を失った、その直後という認識を持って目覚めなければ、つじつまがあいません。 そんな認識を持った人間が「私の記憶は80分しかもたない」といメモ書きで全てを納得できるでしょうか? 最愛の同乗者に対する心配、事故の結果、いろいろ心配することが多いのでは。 どうも、博士の記憶はαだけではなくてθ(自分は異常であり、メモを絶えず見なければならない)っていう記憶は残ってる状態、つまり最低限の新しい記憶が付け加わってるように見えてしょうがありませんでした。 つまり毎朝起きた時の博士の記憶はα(事故直前の記憶)だけではなく、 α+θ(なにかが起こって自分は記憶を失っているという記憶)であるようにしか考えられません。 そこのところが、どうもくりかえし強調される80分しか記憶が持たないという設定と矛盾してるのでは。 腑に落ちないという気持ちが強すぎて、あまり楽しむことができませんでした。 (実際のああいう症状は、短期間の記憶はどんどん欠落するけども、長期の記憶は繰り返すうちに少しは定着するそうですね。それをきちんと説明して欲しかった)
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