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いのちの戦場 -アルジェリア1959- - rhforeverさんのレビュー
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タイトル名 いのちの戦場 -アルジェリア1959-
レビュワー rhforeverさん
点数 3点
投稿日時 2010-12-22 11:44:37
変更日時 2011-06-20 12:11:03
レビュー内容
 仏軍の残虐行為のひきがねを、アラブゲリラ側の残虐行為と描くあたり、まだまだ。植民地を持つこと自体悪であり、間違っているという認識は製作者にないね。
 そもそもヨーロッパ人が他国を侵略し、植民地にし、なおかつ現地人の独立運動を認めないで武力で弾圧しようとしたことが全ての原因であって、惨禍の全責任がフランス側にあるにも関わらず、あたかも戦争そのものに伴う普遍的な悲劇であるように描くところが傲慢。アラブゲリラにとっては極めて正当な戦いなんだから。
 あと気になったのが仏軍の装備のショボさ。ほとんどゲリラと同レベルの小火器のみで、移動も非装甲車両、そりゃ数において負けてるんだから、発狂寸前の悲惨な戦いになるのも当たり前。
 本当にそうだったのか、それとも脚色されてるのか少し気になるところです。
平成23年6月19日再見
例えば、ガダルカナルでジャングルをさまよう日本兵、あるいはニューギニアで戦友の死体を貪り食う日本兵等を描いたところで、それで戦争の悲惨さを描いたことにはならないんだよね。なぜなら原因は戦争そのものじゃなくて、あまりに稚拙な作戦、計画なんであるから、戦争を普遍的に批判することにはならないと思う。
 それと同じでこの映画も、「大義の無さ」「敵側の問答無用の残虐さ」「ゲリラを相手にする正規軍にしては、あまりにあまりな装備の貧弱さ」等、等、特殊な事情がありすぎて、この映画が戦争の悲惨さを普遍的に批判してると言われても……
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