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タイトル名 |
かもめ食堂 |
レビュワー |
吉祥寺駅54号さん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2010-07-12 20:50:08 |
変更日時 |
2010-07-12 20:50:08 |
レビュー内容 |
荻上監督作品の代表作であり、 彼女のキャリアの中で個人的にも最も好きな作品。
舞台はフィンランド。 個性的な3人の日本人女性が繰り広げる物語。
小林聡美、片桐はいり、もたいまさこ
3人の関係性はいつもながらに安定感があります。 私が特に好きだったのが小林聡美演じる主人公のサチエでした。
夢はあるけれど片意地をはらない、素晴しい女性像を演じます。
そんな彼女は作中、印象深い言葉をいくつか残しました。 その中に、ミドリ役の片桐はいりさんに 「サチエさんは好きなことして暮らしていていいなー」
と言われた時の回答
「嫌いなことはしないだけですw」
という言葉がありました。
現在の日本では戦前に比べ女性は自由になったと聞きます。
しかし現状は30代で独身の女性を「負け犬」と揶揄したりする社会が悪いのか、 本当の意味で自由な女性というものには中々お目にかかりません。
ちょっと拡大解釈しすぎなのかも知れませんが、 この映画はそんな現代人に「こんな幸せもあるのだよ」と投げかけてくれるような気がします・・・。
沢山のお金。誰もがうらやむような仕事。庭付き一戸建て。素敵な結婚相手。 そんな風に「社会につくられていない幸せ」が確かにこの映画にはありました。
今の日本の社会に欠けている「何か」を見つけられる一本。 |
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