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タイトル名 |
舟を編む |
レビュワー |
Dream kerokeroさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2014-03-08 15:21:55 |
変更日時 |
2014-03-20 13:10:03 |
レビュー内容 |
前々から気になっていたがなかなか手の出なかった作品。アカデミー作品賞を受賞したので、それキッカケでついに観賞。正直観て良かった。面白かった。辞書作りの大変さも分かったし、何より言葉の、コミニュケーションの大切を改めて感じた。と言いたいところだが、微妙なモヤモヤも残った。それは、主人公の馬締は何十年経っても大きな変化もなく、奥さんともどこか余所余所しい。多少の進化はあるのかもしれないが、表立って描かれてはいない。なので主人公の成長物語と、声を大にしては言いにくい。しかしそこがいい。実はその微妙のモヤモヤこそがこの映画の魅力。言葉は文化の変化とともに生まれて消えていく。まさに日進月歩。しかしその反面、人間自体はそんなに成長していない。世代が変わり見た目や言葉遣いは違っても、さほど根本は変わっていない。そんなことを裏読みさせてくれたとこが、私には大きな魅力の一つとなりました。さらに好きなセリフはタケさんの、「他人のことなんか分かるわけない。だから話すんじゃないか」です。まさにその通り。特に日本人は言葉の伝達が下手くそだから尚の事ですよねwでも分かっていてもうまくいかない。そこ儚さがたまらんです。この辺のモヤモヤ感も日本チックで好きです。あと、何といってもオダギリジョーがいい!酒に酔いながらプロポーズするシーンには、ついつい涙腺が緩んでしまいました。最後に作品賞受賞の決め手となったのは、言葉の文化が乱れに乱れている今だからこそ、言葉の大切さを知ってもらいたい。そこではないでしょうか。憶測ですが。 追加:実話かと思って調べたら実話じゃなくってビックリ!それだけ信憑性が高かったってこと。 |
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