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タイトル名 |
裏窓(1954) |
レビュワー |
MAHITOさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2011-08-26 10:44:51 |
変更日時 |
2011-08-26 10:47:00 |
レビュー内容 |
箱庭セットが異様に面白いサスペンス。 主人公の室内から見える建物がパノラマのように丸見えで、いかにも作り物といった舞台が、 覗きという非道徳的な行為と、自分の部屋の中だって丸見えだろ、 というありえない状況を緩和してくれている。鑑賞者に心理的圧迫感を与えるという点では、 ストーリー展開、主人公の設定ともにうまい演出で、緊張感を最後まで持続させてくれる。 劇中のシーンは、ほとんどが主人公の室内と裏窓から見える風景だけ。重苦しい雰囲気に、 グレイス・ケリーの美しさが一服の清涼剤となっている。主人公は思い込みの激しい性格だが、 それも鑑賞者をミスリードするための、あえての設定なのかもしれない。 ストーリーよりも如何に鑑賞者を楽しませるか驚かせるか、ヒッチコックという人は、 改めて演出に力を入れる監督さんだと思った。 |
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