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タイトル名 |
告発のとき |
レビュワー |
ramoさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2020-09-13 20:35:43 |
変更日時 |
2020-09-13 20:35:43 |
レビュー内容 |
とにかく、脚本・構成が素晴らしいですね。マイクの死の真相が見えてくるにつれて、この映画のメッセージも浮き彫りになってきます。すべてが明らかになったあと、気になるのはマイクから届いた荷物の中身。あまりに普通過ぎて「えっ?」と思いましたが、でもそれが「このような普通の人間の心を、めちゃめちゃに壊してしまう戦争の愚かさ」をより強調しているようでした。最後に、女性刑事が子どもにダビデの話を語るシーン、そして息子に代わってSOSの逆国旗を掲げる父親・・・映画として、見事な締めくくり方でしたね。
昔のアメリカ映画やドラマ等で、軍人だった父親のような人が“勇敢に戦った英雄”として、「正義のために戦うアメリカ」の象徴のように登場しているのをよく見かけました。でも今は、その勇気や正義が、結果としてイラクで子どもを轢き殺し、傷ついた捕虜をいたぶり、戦友を殺したり戦友に殺されたり・・・。社会全体の価値観は変わりつつあるのに、正義ヅラして戦争を繰り返すことの馬鹿馬鹿しさに気付かないアメリカへの警鐘に思えました。 |
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