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タイトル名 |
突撃(1957) |
レビュワー |
ramoさん |
点数 |
6点 |
投稿日時 |
2015-03-01 21:35:16 |
変更日時 |
2015-03-01 21:41:27 |
レビュー内容 |
戦争が、いかに人間を愚かな方向に導くかということを痛感させられる映画でした。日本もそうでしたが、戦争になれば、理不尽な命令や滅茶苦茶な裁判、見せしめの処刑なども当たり前、真っ当な理屈がまかり通る状況ではありません。もちろん、兵士の命などどうでもいいんです。処刑される一人が「なぜ何もしていないオレが殺されなきゃならないんだ」と泣き喚きますが、同情する気にはまったくなれません。理由はどうあれ、戦争に参加したということは、相手を殺します。まだ殺していなくても、そういう状況になれば、相手と殺し合いを繰り広げます。そういう人が「何もしていないのに殺さないで」などど言わないでほしいですね。もちろん誰も好き好んで戦争に参加しているわけではありませんが、戦争に参加して死ぬくらいなら、戦争を止めようとして死んでいく方がよほど「名誉な死」、キューブリックが言いたかったことって、こういうことなのでは?と、見終わってふと頭を過りました。キューブリックの作品、そんなにたくさん見たわけではありませんが、キューブリックって「いい映画を作る」ことより、自分のメッセージを、いかに強く伝えるか。そのために映画を作ってるんじゃないか、と思える作品でした。 |
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