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タイトル名 |
少年メリケンサック |
レビュワー |
たきたてさん |
点数 |
5点 |
投稿日時 |
2020-06-15 00:57:11 |
変更日時 |
2020-06-15 00:57:11 |
レビュー内容 |
勢いがある。テンポが良い。宮崎あおいがかわいい。・・・でもはまらない。 展開が気になる。落としどころも知りたい。だから最後まで興味を持って見られます。でも『飽きがこない』ってことと『面白い』ってことは必ずしも同義ではないみたいです。 現役を引退したロートルが活躍する映画ってのは結構あります。若い人にはわかんないかもしれませんが、いくつになっても人は夢を見ていたいもんです。それに昔取った杵柄を披露する瞬間ってのはなんとなく高揚感を感じるのです。 ですからこーゆータイプの映画にはいつも一定数のニーズはあると思う。ただ、そーゆータイプの映画の中で、この作品はやや変化球に過ぎると思う。 ユースケが言っていたように、人は歳には勝てない。特にロックやパンクといったジャンルならなおさらでしょう。 そこでオジサン達に活躍させようとするなら、年齢を重ねてきたからこそのアドバンテージが必要でしょう。じゃないと説得力に欠けたプロットになっちゃいます。 例えば、解散した後もそれぞれ夢をあきらめきれずに腕を磨いていたとかさぁ。 『失われた若さ。がっかりする聴衆。しかし演奏が始まるや否や、そのサウンドは若かりし頃の少年メリケンサックをはるかに凌ぐもので、若者達の度肝を抜くのだった。』 いや、ほんとに例えばの話です。こーゆー人たちが第一線で再び活躍するためには、そーゆー何かしらの伏線からの説得力をもった演出が大事だと思うのです。劇中突然まともなライブができるようになる意味がわかりません。 ジミーにいたっては、障害者のフリをしていた意味もわからなければ、突然そのフリをやめた意味もわかりません。 若いときの少年メリケンサックのほうに魅力を感じ、そっちの物語のほうが面白そうだと感じた時点で、この作品はやや失敗している気がします。 |
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