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タイトル名 |
弁護人(2013) |
レビュワー |
たきたてさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2020-05-05 00:29:34 |
変更日時 |
2020-05-05 00:29:34 |
レビュー内容 |
実話に基づいたドラマみたいですね。ソン・ウソクのモデルになっているのはノ・ムヒョン元大統領。自殺されてお亡くなりになっています。壮絶な人生だったみたいです。 さて、映画。前半はソン・ウソクの半生を綴ったもの。サクセスストーリー的面白さがあり、清々しい。事務所がぎゅうぎゅうになり、マンションへ引越し。そのマンションは自分が貧しかったときのアルバイト現場でもある。頑張ってきた人間とその家族が幸せになっていく様子は、見ているほうも幸せな気持ちになれます。 でもメインのストーリーはここからなんですよね。ここから先が、重い。実話とはいえ、辛い。 『アカ狩り』って、公安の名の下世界中で行われていたことを改めて実感。 お金儲けのために弁護士になったソン・ウソクが、お世話になったおばちゃんとその息子のために立ち上がる。こーゆー流れは嫌いではありません。ソン・ウソクが辣腕をふるい、迫力ある弁論を展開する法廷劇は見応えがあります。 しつこく、何度も見せられるジヌへの拷問シーン。このシーンが凄惨であるからこそ、裁判の劇的な勝利を予感させます。軍医ユン中尉の登場により勝利を確信。ところが、一筋縄ではいかないのが韓国映画。ここからまさかのどんでん返し。 事実を捻じ曲げられ続ける展開に辟易しながらも、我慢して見続けてきたところにつきつけられる、まさかの敗訴。冤罪で拷問を受けた無実の若き苦学生たちが投獄され、拷問を行った人間達にはなんの罰もくだらない。 ラストに少しだけ救いを見せますが、こんなんじゃ何の足しにもならない。 映画としては完成度が高いし、見応えもありますが、不快です。 |
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