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タイトル名 |
カーズ クロスロード |
レビュワー |
たきたてさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2018-06-21 09:15:58 |
変更日時 |
2018-06-21 09:15:58 |
レビュー内容 |
シリーズものならではの哀愁を感じられる作品。『カーズ』にしろ『トイ・ストーリー』にしろ、ピクサーがシリーズ化するのには、なにかしらの理由や目的がありそうです。 ライトニング・マックィーンの再生物語と思わせといて、クルーズ・ラミレスという才能ある若者の成長物語。このクルーズが、女性だし、名トレーナーみたいな位置づけで登場するものだから、すっかり騙されました。確かに、浜辺でのマックィーンとクルーズのやりとりは、トレーナーと選手が完全に入れ替わっていましたね。それは、『1』でいうところの、ドクとマックィーンの関係に近い。 それでも、『1』、『2』と見ていると、マックィーンは生涯現役と信じて疑わなくなってしまう。そんなファンの心理を逆手に取った今回の結末は、それぞれの門出を祝うハッピーエンドではありながらも、やはり一抹の寂しさを感じずにはいられません。マックィーンは、これからクルーズのトレーナーという第二の人生を歩んでいくのでしょう。 それにしても、ラストで、マックィーンのボディのデザインとカラーを変えちゃったのはちょっとばかし残念でしたね。ドクに対する尊敬の念はわかるのですが、ドクはドク、マックィーンはマックィーン。選手からトレーナーへ、辿る道は同じでも、それぞれのカラーが大事だと思うから。 この作品から感じる世代交代、第2の人生。寂しさと、新しい希望を同時に感じる物語。それが最高品質の映像で紡ぎだされる贅沢。 学校で『道徳』が正式な教科となり、成績がつくらしいですが、ピクサーの映画を見せておけば、みんな心がきれいになって、いじめなんてなくなるんじゃないかな。 |
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