|
タイトル名 |
バリー・リンドン |
レビュワー |
tottokoさん |
点数 |
6点 |
投稿日時 |
2015-04-29 00:41:06 |
変更日時 |
2015-04-29 00:41:06 |
レビュー内容 |
長尺なわりに、話をわざと平坦に続ける印象だ。もちろんわざとだ。主人公は まあごく一般的なレベルのモラルを持った人間で、そこそこ小悪人でそこそこずるく、しかしたまに褒められた行いも人生の中にはある、といった私たち一般人の投影だ。 後世の人間だからといって、バリーの愚かな選択を笑うなかれ。なぜなら私たちも同じだからだ。生きてるうちはバリーと同じ轍を踏み、そのうちあの世で“皆一緒”になるのだから。 あえてドラマチックな演出を排したキューブリックの狙いはそこ。人なんて、皆一様に愚かで、主人公なんかじゃないのさ。偏屈監督の冷徹な人生哲学を感じる一本であります。 |
|
tottoko さんの 最近のクチコミ・感想
バリー・リンドンのレビュー一覧を見る
|