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タイトル名 |
ものすごくうるさくて、ありえないほど近い |
レビュワー |
tottokoさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2013-09-05 00:55:03 |
変更日時 |
2013-09-05 00:55:03 |
レビュー内容 |
映画を観ながら感じる胸の痛みが、あの時現実に刻み込まれた記憶によるものなのか、少年が苛まれている姿を観ているからなのか区別がつかなくなるほどに、描写がリアル。電話の向こうの父の声、漏れ聞こえるパニック、あの日を当事者として過ごした人たちが観るには大変つらいことだろうと思う。 感受性が鋭敏な少年とその母親が、あまりの傷の大きさに自分ひとり立つのが精一杯で、相手を支えることなどできずに酷い言葉すら口をついて出る場面は特に辛い。こんな未曾有のトラウマをなんとか癒してゆくには人間の心が必要で、この映画は実に多数の人間を少年の周りに置く。サポート役に“完璧じゃない”じいちゃんを持ってきたのが良い。少年とじいちゃんコンビは最強のタッグ。個人的には、母親の先回りのお膳立ては要らないと思った。少年とじいちゃんとNY市民、これだけで充分。 |
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