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タイトル名 |
ミッドナイトクロス |
レビュワー |
tottokoさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2016-03-04 00:51:43 |
変更日時 |
2016-03-04 00:51:43 |
レビュー内容 |
デ・パルマワークの真骨頂ともいうべき華麗なカメラワークと、意外と繊細な表情で演技派の一端をのぞかせるトラボルタが魅力的でした。なんかもう、偏屈と言いたくなるほどのデ・パルマカメラだ。窓越し、バス越し、天井からの俯瞰、十八番のぐるぐる。近頃ほとんど見ることの少ない凝り凝りアングル。凝りますなあ。 そしてまた、殺さずにいられないデ・パルマおじさん。今作もまた「それって絶対に必要?」と聞きたくなるような殺人を2件も。執拗な描写込みで。あーあ。 と、監督が趣味に走りすぎになりそうなところを、トラボルタが巧いこと本筋に客を戻す芝居をしてまして、バランスがきわどく取れているのでした。ナンシー・アレンも他愛の無い素朴な可愛らしさで好演。キャリーのときのあいつとは全く別人です。 デ・パルマだもんなあ。皆が望むラストにするわけないよなあ。巨悪は放りっぱなし、トラボルタはPTSDを倍に抱えるという暗黒結末だ。映画の製作スタッフが、女の子の下手くそな悲鳴をなんとかしようとする場面は中盤までは笑いを取るトコだったのに、ラストで180度急旋回してとんでもなく心が痛む方向にオトしてきやがった。まったく食えないおやじだ。
この映画CSで観たのだけど、字幕翻訳がとても良かった。訳者名は出なかったのですが。 |
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