|
タイトル名 |
テイク・シェルター |
レビュワー |
mikiさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2012-08-01 23:05:34 |
変更日時 |
2012-08-01 23:09:54 |
レビュー内容 |
家に帰ってくると、夫が竜巻用のシェルターにとでかいコンテナをローンを組んで購入し、庭にせっせと穴を掘り、埋め込んでいた。その光景を見た奥さんは、「正気じゃないわ!」と怒り心頭。OPから非常にスローテンポな展開がラストシーンまで続きます。ぼくは非常に眠気に襲われ、イライラもしましたが、時折り見せる不穏で不気味な演出が凄い効いているのに気付きます。カーティスが悩まされる「悪夢」は、果たして精神異常の妄想なのか、それとも予知夢なのか?観客は常にラストに向けて自分なりに思考します。明らかに精神に異常をきたしている様子を表現するマイケル・シャノンに対し、そんな夫を案じ、現実的に受け止め、目を覚まさせようとする妻、ジェシカ・チャステイン、2人の演技が迫真。一度「答え」を見せる終盤の展開が、ラストシーンへの「真の答え」にどんでん返しを生む演出でやはり観客の思考もまたひっくり返される。ひたすらに家族の為に出来る事をする、夫、父としてのその姿、行動は当然の如きなのに、周囲、妻にはどう映るのか?お互いに「愛している」からこそ、結局この映画の様になるのだろうか?だからこの2人の互いを愛する気持ちの結果には納得せざるを得ない。と同時に、愛する人をどこまで信じられるか、この映画のラストシーンが観客に問い掛けているんでしょう。もし家族が、妻が、夫がそうなった時、あなたなら信じられますか? 信じてあげますか? |
|
miki さんの 最近のクチコミ・感想
テイク・シェルターのレビュー一覧を見る
|