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タイトル名 |
ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション |
レビュワー |
mikiさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2015-08-11 20:09:43 |
変更日時 |
2015-08-11 20:12:00 |
レビュー内容 |
映画の幕開け、予告を見た人は映画の中盤から終盤にかけて、もしくはラストのとっておき超絶アクションとして登場するものだと思っていたのではないだろうか?という巨大輸送機しがみつきのあのアクションシーンがいきなり登場する。映画館で観たこのシーン、度肝を抜かれる。近年、スパイ・アクションものは『ボーン』シリーズ、今現行シリーズの『007』と類似作は多岐多様。ボーンも現行007もかなりのシリアス路線でそれはそれで良い。が、このM:Iシリーズももう5作目。なんと言っても主役の、言わずと知れたトム・クルーズの体を張った数々のアクションシーンが見所のこのシリーズは、他には無いユーモアのバランスにも優れて、『映画』としてのエンターテイメント性が非常に高い。脚本、ストーリーが良いに越した事はないのは当然だが、類似ジャンルやもう5作目という事を考えたら、観客が見たいものを見せる(魅せる)、鳥肌が立ち、心拍数が上がる様な、興奮出来るアクションシーンに絞ってもいいと思う。冒頭の輸送機しがみつきもそうだし、バイクでの高速チェイスもかなりの迫力。何よりスタントに頼らない、俳優本人がアクションに挑んでいる、という事が素晴らしい。あの膝擦り、わざわざ見せているのはトム本人があの速度で、あのバンク角で走っている、という事を証明するに他ならないんじゃないでしょうか?CG・スローモーション多用で優雅で流麗なシーンは今の時代、いくらでも撮れるでしょうが、「本物」のリアルさには敵わない。演出面においても、音楽の都、オーストリアを舞台にしてオペラをバックに諜報活動をこなすという、いかにも映画らしいゴージャス感も出し、そこへ美しいドレスを身に纏った素性の知れない女スパイの狙撃シーンの、シルエットカットの差し込み、そしてロープ1本で高所からの脱出、そしてお決まりのユーモアを含めたオチ。分かっているんだけども、この安定感はスター俳優、トム・クルーズだから為せるんじゃないでしょうか?確かに後半へ向かうに従ってアクションのテンションは下がって行くんですが、それでも前半、中盤のテンションが下がらぬまま没頭出来たので、これはこれで良い塩梅だったんではないでしょうか。トムさん、体は心配ですが、今後も第一線で活躍して欲しいものです。素晴らしい俳優、いや「映画人」だと思います。 |
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