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タイトル名 |
ものすごくうるさくて、ありえないほど近い |
レビュワー |
かたゆきさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2012-12-02 21:51:56 |
変更日時 |
2013-10-16 12:11:15 |
レビュー内容 |
この監督、前作の『愛を読むひと』もそうだけど、人を泣かせるのが小憎たらしいほど巧い。悔しいけど、素直に感動してしまった。かけがえのない人の命が、ある日突然理不尽にも奪われてしまったら、人はどうその悲しみに立ち向かえばいいのだろう。911という歴史の汚点を背景にそんなテーマを、重くなり過ぎず、かといって軽くなりすぎもしないという、ちょうどいいバランスで描いている。そして父親を失ったという事実と、そんな父からの最後の電話に出ることが出来なかったという罪悪感に苦しむ少年という難しい役を演じた子役が存外に魅力的。とても初めての演技だとは思えないほど。家族って面倒臭いよね、でもそれでも人は家族と共に生きていくんだ、だって人は独りでは生きていけないんだもん。そんななんてことないテーマだけど、かえってシンプルなぶん、それがストレートに胸に届く。 |
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