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タイトル名 |
欲望のバージニア |
レビュワー |
かたゆきさん |
点数 |
6点 |
投稿日時 |
2014-05-15 07:47:40 |
変更日時 |
2014-05-18 09:01:25 |
レビュー内容 |
下の兄貴フォレストが言った、俺たち兄弟は絶対に死なないって――。1931年、禁酒法が施行されたアメリカ、のどかな自然の風景が拡がるバージニアで、酒の密造に手を染めるポンデュラント三兄弟は順調にその商売を軌道に乗せつつあった。そんなやり手の兄貴たちに憧れと引け目を感じながらも、末っ子ジャックは早く一人前の男になろうともがく日々を過ごしていた。だが、そこに蛇のように狡猾なレイクス検事がやってきたことから、事態は急にきな臭くなり始める。情熱的な長男、カリスマ性に富んだ次兄、都会から逃れてきたどこか陰のある美しい女、伝説的な大物犯罪者、そしてジャックがほのかな恋心を抱く教会の可憐な少女…、バージニアを舞台にそんな多彩なエピソードを交えて描かれる濃厚な犯罪ドラマ。こういう題材を扱った映画って、普通は夜の匂いを漂わせる都会を舞台に描かれることが多いのだけど、今作の特徴は、どこまでも穏やかな田園風景が拡がる田舎ののどかな雰囲気の中に描き出したところが特徴ですね。実力派の役者陣が織り成すツボを押さえたストーリー展開はなかなか楽しめました。特に、グロ描写もふんだんに取り入れた犯罪ドラマでありながら、末っ子ジャックの青春ラブストーリーとしても観れるこの監督のバランス感覚はなかなか秀逸。ねっとり横分けガイ・ピアーズのいかにも粘液質なイヤらし~い悪役っぷりも良かったです。まあ、実話を基にしたと言いながらも、けっこう荒唐無稽な部分が散見されるのはご愛嬌だけど(首をざっくり切られた次兄が死ななかったばかりか、数日入院しただけで簡単に退院してすぐに元気に元通りって、おい!笑)。あと、ちょっぴりエピソードを盛り込みすぎかなってところも若干気になったけど、うん、普通に面白かったっす。 |
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