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タイトル名 |
カンダハル 突破せよ |
レビュワー |
かたゆきさん |
点数 |
5点 |
投稿日時 |
2025-02-19 08:20:45 |
変更日時 |
2025-02-19 08:45:09 |
レビュー内容 |
世界各国の危険な地で人知れず諜報活動に従事する特殊工作員トム・ハリス。常に命の危険と隣り合わせの難しい仕事を成功させてきた彼の今回の任務は、反米国家イランの核開発施設を爆破すること。秘密警察に目を付けられながらも何とか成功させたトムは、久しぶりの休暇を得るため、空港へと向かうのだった。ところが搭乗直前になって彼に新たな任務がくだされる。まだ疲労は癒えてなかったが、トムはそのまま政情不安に揺れるアフガニスタンへと向かうことに。だが、入国早々、彼は懇意にしていたジャーナリストの内部告発によって全世界にその正体が明らかにされてしまうのだった――。復讐に燃えるイランの精鋭部隊、機密情報を狙うパキスタンの諜報当局、権力掌握を目論む反米武装組織タリバン、そして人の命などなんとも思っていない冷酷なテロリストたちが彼の行方を追い始める。なんとしてでも脱出を図りたいトムは現地でたまたま雇った通訳の男とともに遠く離れたカンダハルを目指すのだった。30時間後に離陸するという英国軍の飛行機に乗り込むために……。実際にCIAで働いていたという職員が脚本を執筆しただけあって、この全編を覆うひりつくようなリアリティには圧倒されました。常に砂塵が舞う現地でのアクションシーンはまるで本物の軍隊やテロリストの映像を見ているかのような緊迫感で見応え充分。男臭い役をやらせたら右に出る者がいないジェラルド・バトラーと過去の出来事から軍閥組織に激しい怒りを燃やす現地通訳とのバディっぷりもベタながらなかなか良かった。ただその半面、ひたすら同じような画が延々と続くため、途中で飽きてきちゃうのが本作の弱点。彼を追う幾つもの組織がみな同じような髭もじゃの男たちばかりで誰が誰だか分からなくなるのもマイナスポイント。とにかくこの敵の皆さんがただ主人公の命を狙ってるか拉致したいかだけなのに、お話が無駄にややこしくなってしまっている。これなら別に敵組織はイランの精鋭部隊だけで良かったんじゃないでしょうか。あと、これは本作の最大の問題点。途中、夜の砂漠を舞台にしたアクションシーンになるのですが、画面が暗すぎてほとんど何してるか分からんかったんですけど!!ほぼほぼ真っ暗過ぎて、テレビの電源が落ちちゃったのかと思ったぞ!監督や撮影をしたスタッフは、もはやプロとしてどーなのかと思うくらい。自分はもう観るの止めようかとさえ思っちゃいました。この全編を貫くひりひりとした緊張感は良かっただけになんとも残念。 |
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