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タイトル名 |
眼下の敵 |
レビュワー |
風小僧さん |
点数 |
9点 |
投稿日時 |
2015-09-27 12:40:53 |
変更日時 |
2015-09-27 12:40:53 |
レビュー内容 |
前半から中盤にかけてはアメリカ駆逐艦とドイツ潜水艦内の人間模様が描かれ、終盤は神経戦を交えた緊迫感あふれる攻防が続く。お互い死力を尽くし、ドイツ側勝利!と思ったら最後は駆逐艦が潜水艦に体当たりし相打ちとなる。R・ミッチャム、C・ユルゲンス演じる艦長の的確なリーダーシップとともに細やかな人間性を描いており、前者は兄貴分的な、後者は父親的なリーダー。特に、ナチスに対する批判的な思いを抱きながらも任務として戦うという、複雑な心情を表すユルゲンスの演技が光る。両艦の衝突後、海上では敵味方の区別なく乗員たちが助け合う。ラスト、潜水艦に残ったドイツ艦長とその部下をアメリカ艦長が救い出す。アメリカ艦長「次はロープを投げんぞ」のセリフに、救出されたドイツ艦長が「いや、君なら投げるね」と返すシーンは名場面だ。海の男ならこのような展開もありえるかなと思わせるリアリティがあり、敵味方の枠を超えた物語としては「戦場にかける橋」より数段上だ。ケネディが乗った魚雷艇109と日本海軍の駆逐艦「天霧」もひょっとして・・・気づいていたら・・・???と思わせるような?・・・なんてね。 |
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