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タイトル名 |
冷たい熱帯魚 |
レビュワー |
nanapinoさん |
点数 |
6点 |
投稿日時 |
2014-06-08 00:11:02 |
変更日時 |
2014-06-08 00:11:02 |
レビュー内容 |
「愛のむきだし」が結構面白かったので、評判のいいこれも見てみる気になりました。
まず、埼玉愛犬家連続殺人事件を元にしてるということだけど、犬じゃなくて熱帯魚にした理由がわかりません。 犬より扱いやすいし予算もかからなかったから?タイトル活きてない気がするし。
でも、評判通り役者は良かったです。 特にでんでんは、ハマリ役。実際こんなに一見人が好さそうで押しも強ければ、ついつい言うなりになっちゃいそうな気もします。
妻愛子役の黒沢あすかも、体張った演技が演技と思えないくらいの凄さ。 エロいし、冷静な時とイっちゃった時のギャップもうまいし。 最後のほうで、キレた社本の命令に嬉しそうに「うん!」て言って従う姿なんて、無邪気で可愛いくらい。 血だらけで死体を解体してるっていうのに。
社本役の吹越満については、上手いんだけど、どうしても村田に引き込まれて言いなりになっていく気の弱さが感じられなくて、そこが残念でした。 全然弱そうに見えないので、最初に殺人を目撃してから助手にされていくのに説得力がなくて、いや、あなたなら、そこ言いなりにならないんじゃない?て思えてしまう。 あくまでも私のイメージですが。
娘との関係も、もう少し描いてもらわないとラストシーンのセリフがわかりにくかったです。 娘が母親の死後すぐに後妻を迎えた父親をどの程度憎んでるのか、愛情はあるのかがわかりにくいので、「やっと死んだかクソ親父」というバカ笑が、本心なのか、笑いながら本当は泣いてるのかわからないまま。 社本の「生きるってのは痛いんだよ」も唐突な言葉でした。
まぁ、人には全然勧めないけど、見て損はしなかった作品です。 死体解体シーンも思ったほどグロく思えなかった。というか、細かく切り刻んだ肉片だと、血だらけでも魚をバラしたような感覚で見れました。 以前、目の前で見たマグロの解体ショーの衝撃で、ちょっとその辺の感覚が麻痺したからかもしれません。 さすがに生首が出てくると気持ち悪いし、最後上半身だけまだ解体されてない村田によりそう愛子のショットは、こういう映画に慣れてない人にはトラウマレベルかもしれませんね。
この映画から得た教訓。 良く知らない人についていくな。ずかずか踏み込まれるな。 最初が肝心。悪人は善人の顔をして弱みに付け込む。 |
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