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地下鉄(メトロ)に乗って - 飛鳥さんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 地下鉄(メトロ)に乗って
レビュワー 飛鳥さん
点数 4点
投稿日時 2013-01-06 01:13:09
変更日時 2013-01-06 01:13:09
レビュー内容
『三丁目の夕日』辺りから昭和ノスタルジーの流れが目に付く。
この作品も昭和の風情がたっぷり。
真次がタイムスリップで、嫌って縁を切った親父の若い頃に出会う。
その交流の中で親父の知らなかった面を見て、親父への見方が変わっていく。
かなり都合よく頻繁にタイムスリップで時代を行き来するなど、細かくみればおかしなところは幾つもある。
でも、それはファンタジーなので百歩譲ってサラリと流そう。
ただ、みちこのエピソードや佐吉のキャラにはついていけない。

長男を亡くして悲嘆にくれた佐吉が、その直後にお時のおなかをさすって目を輝かせている。
そんなにすぐに子供を亡くした感情が切れ替えられるのか?
不倫関係にあった真次とみちこは、実は異母兄弟だったということが判明。
その後、みちこがお時を階段から落として、おなかにいた自分自身を殺す。
これがまったく理解できない。
愛する真次のためには自分は生まれてこなければよかったってこと?
だったら、生まれてくることを喜んでたお時と佐吉はどうなる?
そして、その姿を見てみちこが流した感動の涙はいったいなんだったのか?
前後の流れが違っているので、いきなり逆噴射を食らったよう。
より悲劇的に、よりドラマティックにしようとして、意味不明なことになっている。
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