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タイトル名 |
リアル鬼ごっこ(2008) |
レビュワー |
飛鳥さん |
点数 |
1点 |
投稿日時 |
2012-12-08 20:53:27 |
変更日時 |
2013-01-02 02:14:22 |
レビュー内容 |
山田悠介原作の映画化。 以前に、小説が面白いと聞いて読んでみたが、ある意味衝撃的だった。 内容以前に、文章が間違いばかりだったことに驚き。 これをろくに校正もせず、商品にして世に出せたのがすごい。 発想だけはマンガ的で少し変わっていたので、それを映画でどう生かせるかに興味があった。
映画では設定がパラレルワールドになっている。 その設定が妹(谷村美月)の口から説明されるが、いかにもご都合主義。 いくつか矛盾点が引っかかって、すんなり入ってこない。 セリフも展開も、陳腐でクサい。 まるでコントを思わせるような場面も散見する。 これなら、マンガかゲームにするほうがよっぽど適している。
ご都合主義で作り出した設定を伝えるため、妹の説明セリフが長々と続く。 破綻しているストーリーを、破綻していないように見せるため、ジタバタしている感じ。 佐藤姓の人間を全員抹殺するための理由を、もっともらしく作っているが、これがまたつまらない。 説得力のある理由にしたかったんだろうけど、逆効果。 原作にあった、王様の馬鹿げた思いつきのような軽いもののほうが、シニカルで面白いのに。
原作の一番使えない部分(酷い文章)を捨てて、一番使える部分(発想)を利用できたはずなのに、原作を下回るとは…。 材料がどうあれ、料理人が上手に使えなければどうしようもないということか。 |
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