|
タイトル名 |
楢山節考(1983) |
レビュワー |
タケノコさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2018-10-14 17:52:06 |
変更日時 |
2018-10-14 17:52:06 |
レビュー内容 |
映画ではタブーとされるような性描写が多い。薄々そういう事実があることを知ってはいるが、多くの監督たちが目をそらして描こうとしなかった部分、人間のおぞましさを監督は真っ向から描いています。動物や昆虫が捕食や交尾をする一方、(逆に言えばそれしかない)、人間はただ食や性だけで生きているわけではありません。打算的であり、そして否応なしに集団や秩序に縛られて生きているわけです。母を背負い山に登り、捨てて、村に帰り何事もなかったように食し、またいつもの生活が始まる。"業"という重き荷は背負い続けて、また生きていく。罪深くて、(罪深いことをわかっていて)、それでも生きていこうとするたくましさ、人間の筆力に圧倒されました。負の側面で塗り固められてはいるが、私はこの映画は"人間賛歌"と思います。 |
|
タケノコ さんの 最近のクチコミ・感想
楢山節考(1983)のレビュー一覧を見る
|