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タイトル名 |
モダン・タイムス |
レビュワー |
すかあふえいすさん |
点数 |
9点 |
投稿日時 |
2014-04-05 09:49:41 |
変更日時 |
2017-03-27 07:38:19 |
レビュー内容 |
「サイレント映画なんて、今見たら絶対面白くねえだろ」なんてイメージを粉々にブッ壊してくれたのがバスター・キートン、そしてチャップリンだった。 そんなチャップリン映画でも1、2を争う傑作がこの「モダン・タイムス」。
チャップリンはサイレント映画にトーキーの“音”を巧みに混ぜて演出。 サウンドの中で映像に合わせて響く機械音やベルの音。そしてラストのダンスシーンはチャップリンの歌声が収められる。 「歌の時くらい音を出したいな」と誘惑にかられたのか、それとも「音ってのはこういう時に使うんだよ」とアピールしたかったのか。いずれにせよ「ティティナ(ティティーナ)」の演奏が美しい見事なシーンだ。
「モダン・タイムス」の冒頭はフリッツ・ラングの「メトロポリス」を思い出すような工場の場面から始まる。 部品を流す機械、その上で機械のように部品のボルトを締め続ける人間たち。延々と続く流れ作業で狂ってしまう人間の滑稽さと恐怖。 冒頭の工場のやり取りだけでも面白いのに、後半はチャップリンが貧乏と向き合いながら起こす騒動でさらに盛り上げてくれる。 チャップリンが捕まるのは「偽牧師」以来じゃないか?散々法権力から逃げ続けてきたチャップリンも、とうとう捕まってしまう・・・世の中に対する皮肉がたっぷり込められているぜ。ただ、そこはチャップリン。 何度捕まろうが何度でも戻ってくる。愛する者のためなら何度でも。愛が成せる展開だね。 「今回がダメでも、また次があるぜ!」と語りかけてくれるようなラストシーンが素晴らしい。 |
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