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ビッグ・トレイル(1930) - すかあふえいすさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 ビッグ・トレイル(1930)
レビュワー すかあふえいすさん
点数 9点
投稿日時 2014-03-23 20:04:42
変更日時 2014-03-23 20:04:42
レビュー内容
ジョン・ウェインのデビュー作という一括りで片付けるには勿体無いフロンティア精神に溢れた作品。
本作の内容は後の「小さな巨人」や「ソルジャーブルー」、「ダンス・ウィズ・ウルブズ」に先駆けたテーマが描かれていた。

それはインディアンとの共存が可能か可能でないか。
幌馬車隊は道案内としてインディアンたちと交流を結ぶ。

他のインディアンのグループたちとも交渉し、絆が結ばれようとしていた。
正しそれは交流したグループだけの話であり、事情を知らない別のグループとの戦いを避けられるという保証は何処にも無い。
インディアンたちも、味方同士で殺し合わなければならないという理不尽さを目の当たりにする。

本作はジェームズ・クルーズの「幌馬車」さながらに西部開拓民たちの力強い生き様を雄大に描く。
壮大な幌馬車隊がくぐり抜ける大自然の猛威。
河を渡り、
森を切り開き、
砂漠を超え、
嵐を乗り切り、
雪原を突破していく。
さらにはインディアンの襲撃、組織内における対立など内と外での戦いも絡んでくるのだ。

最初40分は幌馬車隊の生活模様と出発をじっくりと描きやや退屈だが、
人々のコミカルなやりとり、
月下でのダンス。
幌馬車の群れを円形にしてグルリと囲んだ中での団欒。
40分目におけるバッファロー狩りの迫力。
命懸けの河渡り、押し流される人々の描写が怖い。
そこに戻って来たウェイン、幌馬車の渡河を手伝う。
さらっと戻ってくるウェインのカッコ良さはこの時から感じられる。
50分目におけるインディアン(シャイアン)との交渉。
あの時のウェインは尻を撫でているようにしか見えない(笑)
結婚式の直後に流れる不穏な空気もまた凄い。
幌馬車隊内におけるささやかな結婚式、裏では男たちの殺し合い。
この光と闇の描写。
終盤におけるインディアンとの戦闘の迫力。
危機を乗り越えた幌馬車隊だが、生き残った者と背後の簡素な墓標の対比。
犠牲を乗り越え、それでも人々は前へ前へと突き進む。
安住の地を目指して・・・。
そしてラストの一瞬の決闘。
「銃」ではなく「ナイフ」というのが憎い演出。
最初あれだけピカピカの服装だったウェインが、砂や雪にまみれてヨレヨレの格好になり、また戻ってくる。
何度でも戻ってくる男のカッコ良さ。
穏やかなエンディングが何とも言えない。
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